自宅保管の品です。中身は大変美品ですが、画像にもありますように、古いもので表紙など経年変化はございます。ご理解頂ける方にご入札をお願い申し上げます。


友人は財産、多ければ多いほど人生は楽しい―。芸能人、勝負師、作家、画家、漫画家など多彩な人びととの魅力あふれる交流を、愛情豊かに綴ったユーモラスな交遊録。(解説・立川談志)


はじめに合掌（有馬頼義さん；五味康祐さん；藤原審爾さん；川上宗薫さん；芹沢博文さん）

最敬礼の人たち（山田風太郎さん；武田百合子さん；吉行淳之介さん；文壇諸豪）

なつきかしき雀友（畑正憲さん；福地泡介さん；秋野卓美さん；長門裕之さん；長谷川きよしさん；園山俊二さん）

座談閑談芸談の友（小沢昭一さん；永六輔さん；江国滋さん；和田誠さん；山藤章二さん）

エンタテイナーたち（立川談志さん；三遊亭円楽さん；水森亜土さん；笈田敏夫さん；大山のぶ代さん；内藤陳さん；パン猪狩さん；木下華声さん）
舞台をとおして（杉浦直樹さん；岸田今日子さん；十朱幸代さん；加賀まり子さん）

遊びファミリー（黒鉄ヒロシさん；井上陽水さん；森〓二さん；伊集院静さん）

みんな最高（秋野不矩さん；美輪明宏さん；中山千夏さん；花柳幻舟さん；二所ノ関正裕さん；高橋三千綱さん；佐藤愛子さん；田中小実昌さん）


レビューより
異常とも思えるほどに人付き合いがまめだった作者の有名人交遊録。しかし、ここで記された人々への記述には、リップサービスを超えた作者の真摯な評価が見られる。それらの人に共通するものといえば、自分の芸に対する厳しい眼と恥じらいを持っている、という点だろうか。立川談志のように、作者を含むごく一部の人にしかそうしたそぶりを見せない人もいるが。
特に作家に関して、武田百合子、田中小実昌などについての文章を読むと、彼彼女らの本を読んでみようという気にさせられる本です。


伊集院静『いねむり先生』で描かれた色川武大こと阿佐田哲也さんが、生前にどんな風に伊集院静さんを書いているのか興味を持って読んだ。伊集院さんが、高校野球の監督をして甲子園に出場したこと（本当かは不明だが）。自分等と麻雀を囲むために、宇都宮競輪で大勝した賞金でタクシーでやってきたこと。妻である故夏目雅子さんの命日に麻雀に熱くなり、結局二次会から参加したこと。博打旅行で仲が良すぎて、出来ているんじゃないかと噂されたこと、等々が書かれている。蛇足ながら『いねむり先生』に出てくる四名は、色川武大、黒金ヒロシ、井上揚水、伊集院静さんでいいんだろうか。両方を併読するとおもしろい。